J2アルビレックス新潟が開幕4連勝を飾った。J2全体でも延べ16チーム目。過去15チームの最終順位は優勝5、2位3チームで、平均順位は4・13位。各シーズンで昇格の条件が異なるとはいえ、開幕4連勝以上のJ1昇格率は66・7％となる。

J2の開幕4連勝以上

このスタートダッシュの成功は開幕前のキャンプの成果だろう。新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言下でも、日本人主体で臨む今季はキャンプから新戦力と既存の戦力がコンビネーションをじっくりすり合わせることができた。外国人選手の入国が制限され、編成にも大きな影響が出ているクラブがある一方で、今季の新潟は問題なし。開幕後は実戦の中でチームを熟成させ、セレッソ大阪から完全移籍のFW鈴木が1トップとして開幕から4試合連続スタメンで計3得点。新加入の日本人FWが早くもフィットしている。

ブラジル人FWの爆発待ちだったこれまでの新潟なら、このコロナ禍で開幕前のチーム作りにも影響が出ていたはず。昨季はシーズン中にピッチ内外での問題も多かったが、今季はしっかりとした編成方針もあって、いい流れで連勝を伸ばしている。次節27日は東京ヴェルディとホームで対戦。過去12戦未勝利の相手にも勝って開幕5連勝となれば、J1昇格率は85・7％にアップする。【石川秀和】

追加点を奪った鈴木（9番）中心にスタンドに向かいハートマークを送る（2021年3月20日撮影）