日本代表の森保一監督(52)に“抜てき”の采配はあるか-。現在行われているワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、2日のホーム初戦でオマーンに不覚を取った。前回のハリルジャパンも、ホームでUAEに黒星でのスタートからW杯切符を勝ち取った。

当時を思い返すと、ハリルホジッチ監督は第2戦だったアウェーのタイ戦でUAE戦からスタメンを3人変更。初戦ではベンチスタートだったMF原口元気、FW浅野拓磨がそれぞれゴールを決めて、悪い流れを断ち切る立役者になった。不動の1トップだったFW岡崎慎司を下げるなどの指揮官の決断に、出場した選手がこたえた形だ。原口は当時を「とにかくW杯に行きたいという思いだった」と、燃え上がる思いがあったことを振り返っている。

絶対に落とせない試合でのこの采配を、森保監督も選択する価値のある選手がそろっている。特に前線には、今夏の東京五輪でも息の合ったプレーを見せたMF久保建英、MF堂安律らがいる。途中出場したオマーン戦でも、近い距離でパスをつないで攻め込むシーンがあった。

2列目はトップ下にMF鎌田大地、右にMF伊東純也と、強力な個が主力に居並ぶことは間違いない。ただ久保が活動中に「(スペインで)試合に出てコンディションのよさもみせている。この2試合で、チャンスを無駄にせずにチームで力を出していければ」と語気を強めたように、まさに前回最終予選の原口らのような挑戦者の飢えが彼らにはある。早くも訪れた正念場で指揮官が下す決断に注目したい。【岡崎悠利】(ニッカンスポーツ・コム/サッカーコラム「サッカー現場発」)