日本サッカー協会(JFA)は23日、千葉市の幕張海浜公園内に建設する日本代表専用トレーニング施設「JFAナショナルフットボールセンター(仮称)」の設置許可書を千葉県から交付された。4月から着工し、2020年3月ごろから運用を開始する予定。

 日本協会の田嶋幸三会長は「建設は、我々サッカー界の夢だった。A代表監督や五輪代表監督、Uー20やUー17。男子だけではなく女子の代表も、フットサルもビーチサッカーも審判も、関わる事務局もここに集まり、常にサッカーの話をし、必要であればすぐ外に出てボールを蹴る…そういう環境が、我々には必要だった」と思いを明かした。

 また、建設予定地はプロ野球の千葉ロッテマリーンズのスタジアムに隣接することから「ぜひ、プロ野球の球団ともしっかり連携しながら、お互いが刺激し合えるようなすばらしいものにしていきたい。より世界へ羽ばたく…そういう機会をつくり、将来はW杯で優勝できる日本代表にしていきたい」と語った。

 施設は、天然芝が2面、人工芝も2面、ほかに2階建てのクラブハウスややフットサルアリーナ、スポーツスパなどがつくられる予定。スパを除く建設費は40億~45億円を予定している。代表中心の活用になるが、一般開放も予定していて、また代表活動の際に見学できるスペースもつくるという。

 千葉県の森田健作知事は地域の活性化を期待し「スーパースターがいっぱい来る。子どもたちが一流の選手を見て『よし、おれたちも頑張ろう』という気持ちが芽生えて、スポーツ振興につながっていく。そういう面も非常に期待しています」と話した。