女子U-20日本代表のヤングなでしこがイングランドを2-0で下し、同大会初の決勝進出を果たした。 まずは前半22分、ゴール前でパスを受けたFW植木理子(19)がDFを背負いながらも、うまくかわして右足を振り抜き、これがゴール左隅に決まって先制に成功する。

 勢いに乗る日本は直後の27分にも中盤からMF宮沢ひなた(18)がミドルシュートを放ち、バーに当たって跳ね返ったところを詰めていたMF遠藤純(18)が頭で押し込み、リードを2点に広げた。

 後半に入ると序盤からイングランドの反撃を受け、何度もピンチを招いたが体を張った守備で得点を許さない。試合はこのまま終了し、日本が2-0の快勝で同大会出場6度目で初の決勝進出を決めた。

 池田太監督(47)は「中2日だったので、疲労はありましたけど、最後まで良く戦ってくれた。じれずにうまくボールを動かしていけたところもありますし、前半に先に点をとれたことが大きかった」と振り返った。

 先制ゴールの植木は「(パスを受けた時はゴールに)後ろ向きでしたけど、先制点がほしかったので、自分がいこうと思った」と話した。初の決勝進出に目に涙もみえ「まだ自分たち日本がいったことのない決勝のステージににいけたことをうれしく思いますし、連れて行ってくれた監督、スタッフや仲間に感謝しています。このチームはすごくいいチームですし、優勝する力を持っていると思う。チーム一丸となって必ず優勝したい」と力を込めた。 ここまで日本の同大会最高成績は12、16年大会の3位。24日(日本時間25日未明)に初優勝をかけ、スペイン-フランスの勝者との決勝戦に臨む。