“三銃士”が別次元の切れ味で鮮やかなゴールを奪った。

真ん中にMF南野拓実(ザルツブルク)、右にMF堂安律(フローニンゲン)、そして左にMF中島翔哉(ポルティモネンセ)。森保ジャパンの2列目で不動の地位を築きつつある3人の見事な連係だった。3-0の後半28分。右サイドで南野がボールを持つと、すかさず堂安が中央へ走る。パスを受けると、左足アウトサイドでさらに左へ流した。絶妙なスペースに送られたパスをゴールで仕上げたのは中島。右足ダイレクトでいとも簡単にゴール左へ蹴りこんだ。中島は「今回は得点できてよかった。自分のいいプレーをチームが引き出してくれている」とアシストに感謝した。

全員がベンチスタートしたこの日。途中出場でピッチに3人がそろってからわずか1分で完全に崩しきった。難しい角度からアシストした堂安は「(南野)拓実君が出してくれると信じて走ったし、(中島)翔哉くんが走ってくれると信じて出した」。新チーム発足から共にプレーした時間はまだまだ短いが、お互いの感覚が早くもリンクし始めている手応えがある。

すでに試合の大勢が決したあとの4点目とはいえ、3人が示した存在感は抜群だった。「ゴールに向かって連係する形も少しずつ見えてきている」と南野。来年1月のアジア杯に出場するキルギスを一蹴した。