日本代表は前半だけで森保ジャパン発足後最多タイの4失点を喫し、1-4で大敗した。

ベネズエラの1トップに入ったイングランドのプレミアリーグでのプレー経験もあるFWサロモン・ロンドン(30)に前半33分までにハットトリックを許すなど、左右のサイドを崩されて失点を重ねた。

日本の守備陣は一様に反省の弁を口にし、センターバックに入ったDF畠中槙之輔(24)は「前半は特に球際や1対1の勝負だったりで相手に上回られる部分が多かった。そうなってくると自分たちのサッカーも出せないし、結果も難しくなってくる。感覚的にポジションはとれていると思っていてもズレていたり、そこが失点につながった。実力不足を痛感しました」と厳しい表情をみせた。

リズムを取り戻したくても簡単なミスで相手にボールを奪われてカウンターを食らうなど、修正しきれないまま過ごした前半の45分間を猛省し「1、2失点してから(精神的に)落ちている、ネガティブになっている部分はあった。そういうところはもったいなかったなと思います」と肩を落とした。

センターバックでコンビを組んだDF植田直通(25)が前半のみで負傷交代するアクシデントもある中、フル出場で後半は無失点に抑えた。ハーフタイムには選手同士の距離感やチャレンジ&カバーの役割をはっきりさせたことを明かし「相手が体力的に落ちてきたこともあったけど、ちょっとコンパクトにしていこうという話をしていた中でのプレーだった」。この経験を糧にして前に進むことも誓い、「主力組がいないとこうなるのかと見られても仕方ないですけど、レギュラー組を脅かすという意味でも、もっと上を目指して自分のパフォーマンスをいつも以上に出さないといけない。切り替えて、Jリーグでも考えながらプレーすることが大事だと思います」と話した。

また、左サイドバックで先発したDF佐々木翔(30)は苦戦した前半について、流動的に動く相手の1トップとボランチをつかみきれなかったことを要因に挙げ「数的有利をつくられたり、はがされたりして修正しきれなかった。そこで耐えきれなかったのが残念です」と話した。

クロスボールの対応でFWサロモン・ロンドンに競り負ける形で決められた1失点目については「僕のところで防がないといけなかった。体を先に当てるなど、やりようはあった。まだまだ自分の甘さだったなと思います」と悔やんだ。

ハーフタイムには森保一監督からもげきが飛んだと明かし「ハッパをかけられるような。『お前らやられたんだぞ』というのは言ってました。前半に4点取られて、後半でしっかり取り返しにいくということも言っていました」と振り返った。