06年ドイツ大会から3大会連続でW杯に出場したガンバ大阪MF遠藤保仁(38)が20日、前日19日のコロンビア戦でW杯初戦勝利をつかんだ日本代表にエールを送った。

 大阪・吹田市内で午後からの練習に参加。雨の中みっちりと汗を流すと「家で見ていました。内容、相手の状況に関係なく、勝ち点3を取れたのが一番。難しい状況の中で、素晴らしい内容だと思います」とコロンビア戦について振り返った。

 遠藤が主力として躍動した10年南アフリカ大会では、勝ち点3を得た初戦のカメルーン戦にフル出場。今大会と同じすべり出しを経験している。その視点から中4日のセネガル戦(24日)に向け、重要な点は「疲労回復」だという。

 「昨日、足をつっていた選手がいたみたいですけれど、先発で90分間出た選手は、疲労との戦いになると思う。昼間だと暑くて、夜は涼しいと思うんですが、そういう気候にも対応していく必要がある。戦術うんぬんはほとんど確認することはできないと思うので、セネガル相手に、いかにいいコンディションで臨めるかが全て。代表スタッフも最善の注意を払っていると思うので、それを忠実にやることができれば、2戦目もいい状態で戦えると思います」

 遠藤の目から見て、セネガルはこう映っている。

 「組織もそれなりに、昔に比べたらしっかりしている。プラスして、個人の身体能力がものすごく高い。コロンビアも身体能力が高い選手が多かったけれど、それ以上に(セネガルには)高い選手がいる。スペースを与えると、彼らの持ち味がものすごく発揮できる。その辺りがポイントになると思います」

 そんな難敵を攻略するには…。

 「なかなかコミュニケーションを取れないと思うので、常に周りを見ながらコンパクトにするのが大事。あとは先に点を取れば相手も焦るだろうし、いかに日本の時間を有効に使えるかが、重要になってくると思います」

 まずはコロンビア戦のリカバリーを最重要課題とすべし-。百戦錬磨の男も、大阪から日本代表の躍進を願っている。