J1横浜F・マリノスが23日、横浜市内でファン感謝祭「トリコロールフェスタ2018」を行った。 

 毎年の同イベントでは、DF中沢佑二(40)らが中心となって、その年に流行っているもののモノマネなどを行って盛り上げてきたが、今年は若手選手とスタッフらが話し合って新たな試みを考案した。選手がスタッフとなって運営する射的や輪投げなど縁日風の催しのほか、メインイベントとしてDF中沢が審判長を務める「F・マリノス運動会」を開催。赤白帽子をかぶった選手がMF天野純(26)とMF扇原貴宏(26)を紅白のリーダーに2チームに分かれ、サポーターエリアを使った大玉転がしなどで盛り上がった。

 選手会長のMF中町公祐(32)は「毎年こういうイベントには絡んできたんですけど、今年は若い選手が中心にやってくれた。自分も楽しかったです」と若手選手の活躍に目を細めた。

 運動会の最後は、天野と扇原の両リーダーによる手押し相撲対決を行った。天野率いる紅組が見事優勝を果たし、雨の中、詰めかけた3000人を超えるサポーターからも笑いと歓声が起こった。約3時間におよぶイベントを終えた天野は「今までは(中沢)佑二さんや、町くん(中町)に任せっきりなところあった。その中で自分が関われて、人として成長できるところもあって充実していました」と振り返った。

 扇原も「楽しい1日になった。しっかりと自分たちが楽しんでいる姿をみせて、サポーターのみなさんに楽しんでもらおうと思ってやりました。反省点は天候です」と話した。チームは25日から新潟・十日町での約1週間のキャンプに入る。「後半戦は前半戦と違った結果を出さないといけないので、しっかり上げていかないといけない」と気を引き締めた。

 天野はW杯ロシア大会での日本の活躍に刺激を受けたといい「日本がああいう形で勝って、しっかり結果を残してくれたので、さすがだなと思いました。結果が全てなので、批判されてきても勝てば温かい声援がもらえる。そういうのは厳しさだし、そこを国民にみせてくれて頼もしかった」と話した。