横浜F・マリノスは28日、横浜市内で非公開練習を行った。

新型コロナウイルスの感染拡大でリーグ戦が3月15日まで延期された。昨季王者として臨んだ23日の開幕戦に敗れて黒星スタートとなっていただけに、選手らは約20日間の準備期間を有効活用する構えだ。

主将のMF喜田拓也(25)は「この期間をプラスにしないといけない。それは自分たち次第。良い形で上積みできれば」と引き締めた。

チームではリーグ戦開幕前から選手にマスクや消毒ジェルを配布し、コンディショニングコーチからは水分を多めにとるよう指示が出るなど体調管理に努めてきた。ブラジル人を中心に外国籍選手も6人在籍しているが、MFマルコス・ジュニオール(27)は「現時点で(ウイルスは)そんなに怖くはない」と冷静に答えた。

ブラジルの家族らから連絡も届くというが「ブラジルでも報道されていて、家族たちは世界の終わりのように言っているが、『そんなことはない』と返している。自分はインドア派ですし、練習以外で外に出るのは子どもを学校に送る時ぐらい。大丈夫かなと思う」と話した。

リーグ戦の第2節が開催予定だった29日には、J2ヴァンフォーレ甲府と非公開で練習試合を行う。試合勘を失わないための大事な実戦の機会となる。

中断明けからの巻き返しへ、FW仲川輝人(27)は「結果と内容で圧倒していくことが求められていると思うし、やることは変わらない。開幕戦で出せなかったアグレッシブさとハードワークを出していきたい」と意気込んだ。