首位を快走する川崎Fの連勝が「10」で止まった。前半終了間際に先制点を許し、後半に攻勢をかけたがリーグ戦でJ1最少失点の名古屋守備陣を崩せず無得点に終わった。

今季公式戦15試合目にして初黒星。鬼木監督は「チャンスを決めきらないと、守備の堅いチームなのでリードされると難しい展開になった」と、冷静に振り返った。

想定外のアクシデントにも見舞われた。反撃ムードを高めていた後半26分、東京五輪世代のMF三笘が左足首を痛めて交代した。リーグ戦3試合連続得点中と絶好調だった三笘の負傷交代で逆転劇へのシナリオが狂ったのも否めない。それでも指揮官が「できればもっともっと勝ち続けて選手とチームの成長を見たかったが、大事なのは途切れた後」と言えば、DF谷口主将も「この敗戦から多くのことを学んでいかないと無駄になってしまう。次につなげるしかない。自分たちの真価が問われるかなと思う」と顔を上げた。切り替えて次なる戦いに向かう。