今季からJ1横浜F・マリノスに新加入する新潟医療福祉大のFWンダウ・ターラ(21=札幌創成)、J3ヴァンラーレ八戸に新加入するFW佐々木快(22=青森山田)、シンガポールリーグのアルビレックス新潟シンガポールに新加入するDF常盤悠(22)が18日、新潟市北区の同大で入団内定合同記者会見を行い、ルーキーイヤーからの活躍を誓った。

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オーダーメードで作ったワインレッド色のスーツで登壇したンダウ・ターラは、186センチの長身を生かしたポストプレーとスピードが武器のストライカー。自身のアピール動画をきっかけに横浜へ練習参加し、入団内定を勝ち取った。「友達の紹介を通じて、プレー集をYOU TUBEにアップした。それを(横浜の)強化部の方が見てくれていた。練習参加初日で、内定をもらえた」と笑顔で経緯を説明。大学4年間は出場機会に恵まれずセンターバックを務めることもあったが、プロの世界ではFWで勝負する。

明るいキャラクターで、新しい環境にすぐ順応できる力もスキルの1つ。12月に参加した横浜の練習では全員に話しかけたことを明かし、FWオナイウ阿道(25)からは香水を譲り受けた。今季は期限付き移籍でJ2町田で武者修行することが決まっており、「J2得点王を目指す」と意気込んだ。

両足からの正確なシュート、強烈なヘディングが持ち味の佐々木は、青森山田3年時に全国高校選手権優勝を経験。同大では1年時から主力としてプレーし、昨季は主将を務めた。プロキャリアを地元でスタートさせることについて、「サッカーで青森を盛り上げたい」と話し、「1年目から全力で勝負する。J3得点王を取って、もっと上を目指す」と決意を示した。

常盤は「シンガポール経由Jクラブ入り」を目指す。タイミングのいい攻撃参加と左足クロスが得意の左サイドバックは、「初めての海外生活に多少の不安はあるが、楽しみの方が大きい。しっかり活躍して、将来はJリーグでプレーしたい」と目を輝かせた。佐熊裕和監督(57)はプロ入りする3人に向け、「ファンの方に『お金を払ってでも見に行きたい』と思ってもらえるような選手に育ってほしい」とエールを送った。【小林忠】

◆ンダウ・ターラ 1999年(平11)2月23日生まれ、北海道札幌市出身。SSSサクセス-SSSジュニアユース-札幌創成-新潟医療福祉大。186センチ、81キロ。

◆佐々木快(ささき・かい)1998年(平10)10月20日生まれ、青森県弘前市出身。ヴィペール弘前FC-リベロ津軽SC-青森山田-新潟医療福祉大。18年北信越大学選抜。179センチ、74キロ。

◆常盤悠(ときわ・ゆう)1998年(平10)5月23日生まれ、神奈川県出身。湘南ベルマーレジュニア-湘南ベルマーレ小田原ジュニアユース-尚志(福島)-新潟医療福祉大。16年全国高校選手権優秀選手。17年日本高校選抜。170センチ、64キロ。