北海道コンサドーレ札幌FWアンデルソン・ロペス(27)がクラブJ1新記録の6戦連発に挑戦する。24日仙台戦(札幌厚別)に向け、今季初開催の会場で23日に前日練習を行った。クラブの新たな歴史を刻むことに期待は高まるが「チームに貢献できれば。自分たちのサッカーをして勝ちたい」と、チームプレーを第一に誓った。

クラブJ1最長タイの5試合連続得点中。16日横浜戦(1●3)で、Jリーグ時代の98年FWバルデスに並んだ。ただ、直近3試合のチームは未勝利(1分け2敗)。エースとして「監督やチームメートからの信頼を感じられている」だけに、ゴールで勝利に導くことができていない現状を悔やむ。

現在9試合9得点でリーグ最多。10得点だった17年広島時代以来の2ケタに王手をかけている。「このペースでここまで来ると思わなかった」と本人も驚きのハイペースで量産。「1試合につき得点の機会は必ずある。そこで取るための準備と集中力を高めて引き続きやっていきたい」。チャンスを決して逃すまいとする姿勢が決定力を上げている。

対戦する仙台は、チームとしては直近2年間2分け2敗で勝てていないが、ロペスにとっては相性が良い。札幌では19年1得点、20年2得点で計3点を奪っている。自身の記憶にもデータとして残っており「得点をしっかり取って(勝利に)つなげられれば」と気持ちを奮い立たせていた。【保坂果那】

○…ペトロビッチ監督(63)はリーグ4試合ぶりの勝利に意欲を示した。今季のリーグ戦未勝利の相手から白星を奪い、降格圏間近の16位からの上昇を狙う一戦だ。「我々にとって浮上のきっかけをつかみたいゲーム。仙台も何が何でも勝ちたいという気持ちで臨んでくる。両チームの思いがぶつかり合うハードな厳しいゲームになる」と見据えていた。

◆札幌のJ1での2ケタ得点 過去7人が達成。最多は01年得点王に輝いたウィルの24得点。Jリーグ時代の98年はバルデス21得点、吉原宏太11得点でチームで2人の2ケタ得点者がいた。そのほか、08年ダビ16得点、17年ジェイ10得点、18年都倉賢12得点、19年鈴木武蔵13得点。昨季はロペスの9得点がチーム最多で12年以来の2ケタ得点者ゼロだった。