カズの還暦シーズンが始まった。J3福島の元日本代表FW三浦知良(59)が讃岐との開幕戦でベンチ入り。出番はなく、1-2の逆転負けを喫し「悔しいね。ホームで先制したのに勝てなかったのは、本当に残念です」と絞り出した。
前半を1点リードで折り返すも後半に2失点。グラウンド脇で体を動かし、最後まで出番を待つも名前を呼ばれることはなかった。「切り替えて、次からもう1回締め直して、アウェーが二つ続きますけど、天皇杯も入ってきますし、全員の力で乗り越えていきたい」と次を見据えた。
歴史的なシーズンの幕開けにカズは欠かせない。リーグは34年目で初めて秋春制に移行した。世界と開幕時期を合わせる大改革。来年2月に60歳を迎える男は転換期の新シーズンに突入も「百年構想リーグからほとんど休みなくトレーニングをやっていますので、新たにという感じではなく、継続的にずっとやっているという感じ」と節目と捉えてはいない。
プロ42年目。93年5月15日のJリーグ開幕戦を知る。V川崎の一員として横浜戦に出場した。あれから33年が経過。あの時はスター軍団のエース。今はJ3クラブのサブ。立場は変わっても全力で走り、ゴールを狙う姿勢は変わらない。ピッチに立たずとも、スタンドに両手を振って応えるだけで大歓声が沸き上がる。その存在感は際立つ。いつまでも日本サッカー界の顔であり続ける。【佐藤成】



