東京ヴェルディは、ヴィッセル神戸に0-2で敗れた。

開幕から5試合を終えて2分け3敗と未勝利。MF森田晃樹ら多くの負傷者を抱えるなど、厳しい台所事情で結果が出ない。城福浩監督(65)は厳しい表情で「結果が出てないのは監督である私の責任、いかようにでも批判を受け止めたい」と語った。

「いろんな思いがありますけれども、最後サポーターの前へあいさつに行った時に、彼らのいろんな思いを具体的な言葉じゃなくてチャントで感じました。萎えてる場合じゃないと思いました。ゲームに関しては、少なくとも前節、前々節に比べればはるかに進歩していると思います。勇気を持ってサッカーをやったし、今持てる力を出そうとしてくれたと思います」

そして攻守におけるゴール前でのインテンシティーが下がったことが、0-2のスコアになったと受けとめた。

0-1のビハインドで折り返したハーフタイム、城福監督は選手たちのうまくいかない時の振る舞いについて一喝したという。また、キャプテンマークを巻いたDF林尚輝からも「何点取られてもいいから勇気を持ってやろう」とチームに呼びかけがあったという。

「僕が具体的に何かを指示したというよりは、マインドのところだと思います」

前半途中からベンチ脇でDF佐古真礼がアップを開始していたように、林は前半だけでベンチに下がった。そこについて、城福監督は「お察しください」だけ答えた。

また、佐古はプロ6年目にしてJ1デビューを果たした。持ち味の正確な左足パスを次々と通して見せ場を作り、対峙(たいじ)した神戸FW大迫勇也にも激しく体をぶつけた。堂々としたプレーぶりだった。

それは喜ばしい一方で、厳しいチーム事情の裏返しとも言える。城福監督はその点についてこう回答した。

「このチームは今編成がかなりいびつで、いびつがゆえに生み出せるものがあると思って今シーズンに臨んでいます。その中では後ろはかなり厳しい状況なので、だからこそ彼は試合に出られた。ああいうパフォーマンスを出したってのはもちろん日頃の努力のたまものだと思いますけども、このいびつさをプラスに変えられるのかどうかが僕の勝負だと思います。とにかく結果をもって彼らの成長を後押ししないといけないので、そうじゃないとこの舞台で彼が成長を実感することができなくなる。試合が次々やってくるんでね。いかに選手層が厚すぎるところと薄いところのいびつさをプラスに変えられるか。今日、彼をピッチに立たせた時に僕は改めて感じました」

故障者だけでなく、負傷明けで万全ない選手も含め、今はチームの正念場ともいえる。悩んでいる暇もなく、次の試合はすぐにやってくる。泥水をすすり、頭から湯気を出す-。そんな日常と向き合うしかない。【佐藤隆志】

【J1】水戸-鹿島、千葉-岡山、横浜-京都、町田-川崎F、C大阪-柏など/スコア詳細