FC町田ゼルビアに新加入した日本代表FW小川航基(29)が川崎フロンターレ戦で2得点を奪い、逆転勝利に貢献した。
0-1の後半15分に投入されると、同30分に右CKから頭で合わせて追いつくと、同36分には右クロスに、ファーで待ち構えて合わせた。
1点目については、世代別代表の頃から共闘してきたMF相馬勇紀(29)の右CKにドンピシャだった。「あれが僕のやっぱ長所でもありますし、点を取れる場所にポジションを取るというのが、どうしてもやっぱり点を取る中で一番大事だと僕は思っているから、そういったところにポジション取れたのはよかった」と振り返った。
2点目は嗅覚が研ぎ澄まされたゴールだった。DF中村帆高(29)の右クロスに対して、ニアにツッコむことなくファーサイドで待って押し込んだ。「あの動きが今日一番の動きだった」と自画自賛。「相手より先に入って、前取ってやろうって思いでガーって走るんですけど、あそこでそれも1回考えてちょっとスピード上げたんですけど、いや違うと思って1回止まって、一番おいしいところで待とうという風に判断できた」。1点とったことで出た余裕からなのか、肩に力が入っておらず冷静な判断につながったという。
ギリギリをせめぎ合う世界の中で勘が働いた。「ホタカは速いし、クロスも多分ふんわりというか、速いクロスが得意かなと思って、縦にガッてスピード上げた時に緩いボールは来ないなと思って、流れてきそうと思って」。
しかしこれも経験に裏打ちされたものだった。「結構マジで感覚」といいながらも、「味方をやっぱり知ることがまず一番大事で、この選手はどこにボールをあげられるかというのをまず知ることから」と極意を明かした。相馬は代表で長くやっている分、球筋は分かっている。中村についても、高校時代に同県内のライバルとして対戦経験があり、「導き出された動きというか、瞬時に考えて動き出したって感じです」と語った。
主将のDF昌子源からはシーズン20得点を厳命されているという。この日の2得点で残り18点になった。そのミッションをクリアすれば「町田が優勝できるように助けたいし、個人としては得点王を取りたい」の目標を同時に達成できそうだ。【佐藤成】



