日本代表MF香川真司(29=ドルトムント)が準備万端、整った。18日、W杯ロシア大会1次リーグ初戦のコロンビア戦(19日、サランスク)が行われる会場モルドビア・アリーナで公式練習に参加。前日までの笑顔から一転、真剣な表情で芝の感触を確かめた。冒頭15分が公開された最終調整では、MF本田圭佑と2人1組でボールを使って準備運動。FW武藤嘉紀らとパス交換しながらジョギングした。非公開になってから最終的な戦術確認を行った模様だ。

 練習後、取材エリアに姿を見せた香川は、まず大阪府北部で起きた震度6弱の地震について「家族はこっちに来ているので大丈夫です。詳しい状況を聞いてないんですが、みんな少なからず、気になっている」と故郷の関西を心配した。

 そして、すぐ「しっかり準備したい。長いキャンプも終わり、いいトレーニングができた。芝も問題ないし、4年前の過去のことは考えず、これまでのプロセスを信じて全力を尽くしたい」と意気込んだ。

 2月に左足首を負傷。シーズン終盤の3カ月を棒に振ったが、きっちりW杯初戦に合わせた調整を成功させた。「多くの人に支えられてここまで来られた。表現するのはピッチ。準備は整ったので明日につなげたい」と話した。

 前回ブラジル大会は最終戦でコロンビアに1-4で大敗するなど、1分け2敗の未勝利に終わった。「あの時があったからロシアがあると思いたい。経験すべてプラスでしかない。自信を持って、明日に集中したい」。トップ下で先発する可能性が高い翌日へ、静かに闘志を燃やしていた。