サッカーワールドカップ(W杯)日本代表FW大迫勇也(28=ブレーメン)が、「大迫半端ない」と国内で話題になっていることについて好意的に受け止めた。

 「半端ない」は鹿児島城西高時代の高校選手権で10得点をマークし、相手選手の試合後の談話でついた枕ことば。サッカーファンの間では有名だったが、今回の活躍で一気に全国へ広まった。これを受けて大迫は「いいことじゃないかな」と穏やかな笑顔を浮かべた。「国民がサッカーを意識してくれている。ありがたいこと。チーム全体として注目されるためにも、僕らが結果を出すことでまた盛り上がれば」と話した。

 言葉どおり、日本のエースはまだチームが結果を残したとは考えていない。目標である決勝トーナメント進出は目の前で相手はすでに敗退が決まったポーランドだが、大迫は警戒を緩めない。「うまくいってないけど、一流の選手が集まっている。いつ(調子が)戻るかわからないし、油断はできない」と慎重に言葉を選んだ。

 2-2で引き分けた24日のセネガル戦ではチャンスを決めきれず、チームをW杯初の2連勝に導くことはできなかった。悔しがった一方で「ミスを承知でチャレンジするしかない」と切り替えた大迫。日本の実力について「勝ち点1を取りにいって取れる力があるかと言われればどうかと思う」と、そこまでの余裕はないと感じている。

 「勝ちにいく覚悟でいる」

 あくまで相手は格上。全力を出しつづけるしかない。