引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるメキシコと、勝たなければ自力での決勝トーナメント進出が絶たれるスウェーデン。メキシコはMFガジャルド(23=UNAM)が開始13秒でスウェーデンFWトイボネン(31=トゥールーズ)を倒しイエローカードを出された。開始13秒での警告は、W杯史上最速で波乱の幕開けとなった。

 前半4分、メキシコGKオチョア(32=スタンダール)がペナルティーエリア内右でボールをキャッチするも、ラインオーバーしてしまい、スウェーデンが好位置でフリーキックを獲得。だが、オチョアが相手のキックを好セーブし事なきをえる。

 前半29分には、スウェーデンのコーナーキックで、メキシコFWエルナンデスがペナルティーエリア内でハンドを犯したかのように見えた。主審がVARで確認し「ノーペナルティー」の判定でPK獲得にはならなかった。前半はメキシコがシュート9本、スウェーデンがシュート8本と、互角に渡り合い0-0で前半を折り返した。

 試合が動いたのは後半5分。スウェーデンMFクローソン(26=クラスノダール)がFWベリ(31=アルアイン)の右からのクロスにシュートを打つ。ミスキックとなったが、ボールはゴール左に詰めていたDFアウグスティンソン(24=ブレーメン)の目の前に転がり左足でシュート。ゴールネットを揺らし、スウェーデンが先制に成功した。

 さらにスウェーデンは後半17分、カウンターからペナルティーエリアに仕掛けたベリが、メキシコDFモレノ(30=Rソシエアード)が倒され、PKを獲得。このPKを主将のグランクビスト(33=クラスノダール)がゴール左上に蹴りこみ追加点を奪った。

 さらに後半29分にオウンゴールで1点を加え3-0で試合終了。1次リーグ敗退の瀬戸際に立たされていたが、1位での決勝トーナメント進出を果たした。