日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長(60)は、ワールドカップ(W杯)ロシア大会を戦った日本代表と帰国後、開いた会見の中で西野朗監督(63)と決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦に2-3で敗れた後、長い話し合いを持った中で、代表監督の職について慰留しなかったと明らかにした。

 田嶋会長は会見の最後に「西野さんとは長い間、話した。西野さんとは40年以上の付き合いがあり、僕が監督の任を西野さんにお願いした時、西野さんからあったのは『結果はどうあれ、終わるから』と言われた。そこは守りたい。慰留しなかった」と明らかにした。その上で「7月末を持って日本代表監督を終えることになりますが、さまざまな形で応援、サポートしてくれればと思います」と今後の協力を壇上で要請した。

 西野監督は「自分のキャリアはユース、U-20(20歳以下)で(代表)監督を経験させてもらい、Jリーグの監督も16年間、させてもらった。協会からは技術委員長…そして(ワールドカップ)直前に監督と…全てのカテゴリー、クラブを経験させてもらった。最高だったと思うけれど…7月末で契約満了ということで精いっぱい、やらせてもらいましたけど」と語った。【村上幸将】