西野監督「ある小さな選手の涙の思い」を金言に

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 ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場した日本代表の西野朗監督(63)が5日午後、東京・成田空港に帰国後に会見を行い、1次リーグを突破したポーランド戦後の翌日の6月29日に、「ある小さな選手」が14年ブラジル大会の惨敗した思いを語りながら涙で声を詰まらせたと明かした。小さな選手が誰かは明言しなかったが、ブラジル大会後、人目もはばからず悔し泣きしたDF長友佑都(31=ガラタサライ)を指しているとみられる。

 西野監督は「ある選手が、突破した後のミーティングで発言した。小さな選手でしたけれどブラジルと言った瞬間、言葉を詰まらせた。泣きじゃくりながら思いを言った。グループステージを突破した翌日なので、回想しながら詰まってしまった瞬間があった。小さい選手が、突破した翌日に話してくれたことはこれからの4年…ではないですね。早い段階で世界に追いつく姿勢、与えてくれた選手がいた」と熱い一言を今後の日本サッカーへの“金言”だと評価した。

 その上で、2点を先制しながら逆転負けした2日のベルギー戦後、自ら選手たちに「倒れ込んだ芝生の感触、空の色は忘れるな、居心地の悪いベンチのお尻の感触は忘れるな」と声をかけたことも明かした。

 その上で「僕自身の悔しさ。(ベルギー戦)残り30分の中、判断の猶予もない中、3点目を取れると思った中で、何も修正できなかった。あれが世界だし、対抗していかないといけない」と振り返った。また試合終了直後のインタビューで、足りなかった部分について聞かれ、答えに詰まる場面があった。この日は「好転している中で、あのシナリオはなかった。まさかあの状況になるとは考えられなかった。ベルギーに対して3点目をいけるチーム力に自信を持った。紙一重で流れが変わった。私だけじゃなく選手もまさかの30分。何が足りないか。それは選手じゃなく自問していたこと」と自問自答していたことを明かした。

 そして「どういう感覚が働けばいいのか、グループリーグ3試合目の自分にもあるんですけど、チームが1つになっていく方向性を出せる瞬間、それが出来なかったベルギー戦の残り時間、足りないなという気持ち。自分に対してです」と繰り返した。【村上幸将】

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