スペインサッカー協会は25日、9月2日のW杯ロシア大会予選イタリア戦、同5日のリヒテンシュタイン戦の代表を発表し、2014年のW杯ブラジル大会後にスペイン代表を引退した、米MLSのニューヨーク・シティFWダビド・ビリャ(35)が、4年ぶりに代表に選出されるサプライズがあった。

 ビリャは自身の公式フェイスブックで「とても興奮しているよ。スペイン代表のシャツを着る機会を、また与えてくれて、本当にありがとう」とコメントを発表した。

 ビリャは、バルセロナから13年にアトレティコ・マドリードに移籍。13-14年にスペインリーグ36試合に出場し13得点を記録し、18年ぶりの優勝に貢献したが、14年6月にニューヨーク・シティへの移籍を発表。W杯ブラジル大会出場後の同年8月に「俺の時代は終わりを告げた。代表から引退するよ」などと語り、代表からの引退を表明した。97試合出場59得点は、当時から4年たっても、いまだ破られていないスペイン代表の最多ゴール記録だ。

 ニューヨーク・シティのMLSへの参入が15年からだったため、それまではオーストラリアAリーグのメルボルン・シティでプレーした。MLSでは15年に30試合出場18得点、16年に35試合出場23、17年も23試合出場18得点とゴールを量産し、16年にはMVPにも輝いた。欧州主要リーグではない米国でも、圧倒的な得点力をアピールし続けたことが、フレン・ロペテギ監督の目に留まったとみられる。

 W杯欧州予選G組では、スペインがイタリアと同じく5勝1分ながら、得失点差で首位に立っている。そのイタリアとの直接対決は、レアル・マドリードのホーム・サンティアゴ・ベルナベウで行われる。35歳のビリャが再び輝きを放つか、注目だ。