【エンスヘーデ=エリーヌ・スウェーブルス通信員】フィテッセのMF本田圭佑(33)がアウェーのトゥエンテ戦にフル出場し、チームは3-0で快勝した。

先発復帰した本田は、トゥエンテの中村敬斗との日本人対決も制した。

チームはリーグ戦7戦ぶり、本田加入後のリーグ戦初白星をあげた。

試合後の本田とのやりとりの一部は次の通り。

-おめでとうございます

本田 そうですね。ありがとうございますと言っていいかは分からないですけど。細かいところで見たら、チームとしても、個人としても、大きく変わったことは、勝ったことくらいだと思っているので。

こういう時に冷静に見ると、これで自信がつく選手はたくさんいる。それはいいことですね。本当は良くないですけど(笑い)。

本当は良くないけど、まあ、単純な選手はここでいい自信をつけて、いいプレーをできる方向に、うまく傾いてくれればいい。(そうなれば)僕の作業はやりやすい。

でも、本当に結果出せたというのは良かった。それが一番いい薬だと言うことは分かっていったので。

-本田選手も半年ぶりの勝利

本田 初戦は割とプレッシャーを感じずにやれて、2戦目、ちょっとそのプレッシャーが増して、監督がああいう決断(辞任)下して、3戦目も勝てずに、カップ戦除いて、ウインターブレークまで2試合しかなくて、個人的にすごくプレッシャーを意識しはじめた。ホッとしているのは正直な気持ち。

何も結果を出さないというわけには絶対にいかないので。でも、本当にこの1週間、カップ戦に出れば3日後なんで、喜んでいる暇はない。改善できない部分が結構、いっぱいあって。そこは、点が入ると、できるようになってきているんですけど。同点の時とか、失点すると全くできなくて。結局自信の問題なんですけど。

-1点目で、相手も変わった

本田 そうですね。こちらが変わっただけじゃなくて、トゥエンテの方も、微妙にバラバラになりはじめたので、総体的にこちらが優位に立つことができた。それは根本的な解決じゃないので。それを本当は、ちゃんと明日から議論を始めないといけないですけど。

なぜか、サッカー界は勝っている時に、議論をしない傾向にあるので、面白いですね。長いこといるんですけど、どこのクラブも勝った時は、全然反省会をしない。このへん、サッカー界は古い、進んでない。

多分、他のスポーツを見ると進んでいると思いますね。もっとテクノロジーを導入したりしているし。

サッカーも、データは出ている。どれだけスプリントしているか、どれだけデュエルに勝っているかとか。見るものはあるけど、勝っている時は、全然分析しない。9割の監督はしないですね(苦笑い)

-ミランもCSKAも?

本田 結果良ければ、全て良しだという文化が根付いちゃっている部分はあります。僕は、結構いろいろと違うことをやっているから。いい意味で、違う世界を見させてもらっているので、

あ、こんな人いるんだと結構見てきてます。ちょっとしたことで一喜一憂することは、一切ないので。

ミッションがあるから。1試合でミッションを終えたらだめですよ。ちゃんと自分たちのフィロソフィーを実現するまで、やるべきだと思います。

-明日のミーティングで言うつもりか?

本田 一応、もう言いました。今日、負けたときみたいに話し合おうと。みんな笑ってましたけど(笑い)。今はね、ディテールを話すべきだ、と(伝えました)。