ロシアのムトコ・スポーツ相は20日、ロシアの組織的ドーピングを内部告発した女子中距離元ロシア代表ステパノワ選手のリオデジャネイロ五輪出場の可能性があることについて「ばかげている」と非難、けん制した。ロシア通信が伝えた。

 ムトコ氏は「ドーピングをして、出場資格の停止処分も受けたステパノワが五輪に行けて、長年問題のなかったロシア人選手は行けない。基準は何なのか」と主張した。

 ステパノワ選手は2014年、ロシアの反ドーピング機関の職員だった夫と共に、自身の使用を含めたロシアのドーピングの実態をドイツのテレビで告発した。この後、夫妻は国外で生活を続けている。