男子400メートルリレーは日本が38秒00で優勝した。

バトンミスにより予選で失格に終わった世界リレー大会から1週間。今大会の男子400メートルリレーも第1走者から多田修平(22=住友電工)、山県亮太(26=セイコー)、小池祐貴(23=住友電工)、桐生祥秀(23=日本生命)と同じメンバーで挑んだ。

第1走者の多田は「結構、いいスタートが切れて37秒台を目指したが残念は残念だったが優勝できてよかった」。第2走者の山県は「先週のこともあったので、今回つないで優勝する姿をお見せしたいと思っていたので、出来てよかった」。第3走者の小池は「終始冷静に走れて、会場のみなさんも盛り上がってて気持ちよく走れた」。アンカーの桐生は「今回はバトンで先週のことがあったので、小池君とはつなごうという気持ちを言っていたので、まずはつながってゴールできてよかった」と振り返った。

世界リレー大会はバトンミスこそあったが、個々のラップタイムを見れば、日本記録37秒60を出したリオ五輪決勝と遜色なかった。ミスがなければ、好記録が誕生していたという手応えも得ていた。今回、バトンはよどみなくつながり、タイムも付いてきた。

20年東京五輪の出場権は今秋の世界選手権(ドーハ)の上位8カ国と、残る8カ国は記録によるランキング順で決まる。もちろん日本は世界選手権で切符を獲得することを念頭に置くが、不測の事態への備えも必要。そのため日本陸連の土江五輪強化コーチも今大会で記録を出すことを重要視していた。