23年世界選手権代表の佐藤早也伽(30=積水化学)が、2大会連続の世界選手権出場を確実にした。9月に行われる東京大会の最終選考会。日本女子歴代9位となる2時間20分59秒で日本人トップの2位に入って、選考会での最速を記録。22年ロンドンでマークした自己記録も1分14秒更新した。優勝はシェイラ・チェプキルイ(ケニア)で2時間20分40秒だった。
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日本勢が25キロをすぎて先頭集団から脱落していく中、佐藤は確かな足取りで食らいついた。ハイペースで優勝争いを争う海外2選手を追い、36キロすぎで1人を抜いてそのまま全体2位でフィニッシュ。自己記録更新の目標も軽々と越え「過去の自分を超えられた」と控えめに笑った。
終盤に失速する弱点を乗り越えた。最近3年は先に開催される大阪国際女子を選んでいたが、今回は準備期間を確保するために名古屋を選択。スピード重視のために近年ほとんど取り入れていなかった40キロ走を昨年12月末からの約1カ月間で4回行い、その上「きつい中で足を動かす」ことを目的に、40キロ走後の疲労が残った状態でさらに約20キロ追加で走る練習で足を鍛えた。
「40キロ走の本数を多くして自信をつけられた。練習をムダにしたくない思いがあった」。これまで苦しかった30キロ以降も、足に余力が残っていた。
本人の実感通り、前半より後半にタイムを上げるネガティブスピリットでフィニッシュ。マラソン7度完走の経験も生かして集団のペース変化にも動揺せず走りきる姿に、野口英盛監督も「練習をするうちに、きつくてもタイムが落ちなくなっていた。ほぼ練習をストップすることもなかったし、ここ3カ月で怒ったのも1回くらい」と冗談を交えながら喜んだ。
正念場で力を発揮し、自身2度目の世界舞台を確実にした。9月の開催で高温になる懸念はあるが、野口監督は「22年に走ったベルリンと同じ時期」と心配はしていない。本人も「代表に選ばれたら、前回達成できなかった8位入賞を目標に先頭集団で勝負したい」と気持ちはできている。「2年前に世界との差を感じて、もっと強い選手になりたいと思った」。前回20位の悔しさを燃料に、リベンジを果たす。【竹本穂乃加】
◆佐藤早也伽(さとう・さやか)1994年(平6)5月27日、宮城・大崎市生まれ。鹿島台第二小、鹿島台中、常盤木学園、東洋大を経て17年に積水化学入社。20年名古屋ウィメンズでマラソンに初挑戦し、2時間23分26秒を記録。23年世界選手権は2時間31分57秒で20位。家族は両親と兄、弟。156センチ。

