女子ランナーにも「青学メソッド」注入だ!! 箱根駅伝通算9度の総合優勝に導いた青学大の原晋監督(58)が「女子駅伝部設立」の構想を2月28日、明かした。都内で開かれた優勝祝勝会前に取材に応じ、初めて自らの口で方針を言及した。今春に2選手が入部予定で4月に会見を開き、正式に発表する。数々の男子の長距離ランナーを輩出してきた名将が、大学女子駅伝でも革命を起こす。

   ◇   ◇   ◇

箱根路で青学大を「常勝集団」に育て上げた原監督が、女子駅伝に挑戦する。今春に入学するのは、京都・立命館宇治高の芦田和佳と、兵庫・須磨学園高の池野絵莉(ともに3年)の2選手。昨年7月の全国高校総体(インターハイ)3000メートルでは日本人ワンツーにも輝いた。12月の全国高校駅伝ではともにエース区間の1区(6キロ)に出走した世代トップの逸材だ。

04年に原監督が就任後、箱根では監督歴代最多9度の優勝を誇る長距離ブロックで初の女子選手となる。指導方針は「女子のために何かをサポートするという旧態依然のやり方はしません」と断言。「男子の中で互角に練習をしていくぐらいの気構え」とも話す。

指導のベースにあるのは、監督独自の選手育成法「青学メソッド」。選手に目標から逆算させ、現状を理解した上で必要なトレーニングを行うスタイルを女子強化にも応用する。「『女子のためにサポートして』というような生っちょろい考えではなくて、1人1人が自立した女子アスリートをつくり上げていきたい」と意気込む。

男子では、箱根山登り5区で活躍した「3代目山の神」こと神野大地(M&Aベストパートナーズ)や昨年9月の世界選手権東京大会マラソン代表の吉田祐也(GMOインターネットグループ)らを輩出してきた。一方、女子指導に向けては昨年5月に実業団のユニクロのスペシャルアドバイザーに就任していた指揮官。すでにノウハウも吸収しているとみられる。

関係者によると、男子と比べて、女子は競技人口の減少などの影響で縮小や廃部にかじを切る大学や実業団もある。フレッシュグリーンのタスキは果たして女子駅伝の起爆剤となるか。原監督は「女子駅伝部立ち上げの記者会見を行う予定ですので、そこで詳しくお伝えしていきたい」としている。【泉光太郎】