9月の愛知・名古屋アジア大会男子400メートル代表の中島佑気ジョセフ(24=富士通)が5日、母校の東京・城西大城西高を訪問し、夏休み期間中の陸上部員と汗を流した。
昨年9月の世界選手権東京大会では同種目の日本記録(44秒44)樹立と日本勢最高6位入賞。母校への凱旋(がいせん)は同選手権開幕前以来約1年ぶりという。
グラウンドでは後輩選手らと一緒にミニハードルやメディシンボールを使った練習、ウエートトレーニングも行った。
練習後には「本当に速くなるための環境がここに全てそろっている。少ない環境の中で常に考えるのはプロになった今でもやっている。自分が成長することを信じて陸上生活を過ごしてほしい」と後輩たちにエール。青空の下のグラウンドで生徒からの質問にも答えていた。
恩師で00年シドニー・オリンピック男子400メートル代表の山村貴彦総監督(46)や担任教諭らとの再会も楽しんだ。
高校2年間、中島に社会科を教えていた神杉旨宣校長(57)は「ある意味、一つの城西高校の成長モデルをつくってくれた。着々と一段一段コツコツと上がってきた生徒。ジョセフの一番の武器は誠実さ」と教え子の強さを語る。
直近では14日開催のナイトゲームズ福井(福井県営陸上競技場)男子200メートルにエントリーしている。
1986年ソウルの高野進以来のアジア大会金メダルを見据えるスプリンターは「本当に懐かしいなって思う。いろんな方とお話ができて、この高校で3年間やってきたことは価値があるものだったなと思う。頑張っている高校生を見て自分も元気が出た。アスリートとして結果を出すのもそうだけど、いい影響を与えられる存在でありたい」と話した。【泉光太郎】

