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基礎点高い4回転ループ、羽生連覇のカギ/小塚崇彦

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<小塚崇彦氏がジャンプ語る(6)>

 11年世界選手権銀メダルの小塚崇彦氏(28)が、ジャンプの特徴を解説する今回はループ。ループは右足のブレード(刃)の後方外側に体重をかけて、踏み切る。ジャンプで最も重要とされる回転軸が、踏み切り、空中動作、着氷とすべて体の右側(右軸)にある。

9月16日、ロンバルディア杯男子フリーで4回転ループを跳ぶ宇野(撮影・PNP)
9月16日、ロンバルディア杯男子フリーで4回転ループを跳ぶ宇野(撮影・PNP)

 国際スケート連盟公認で、4回転ループを世界で初めて成功させたのは、昨年10月、オータム・クラシックの羽生結弦。4回転での基礎点は、6種類中4番目にあたる12・0点。同5番目のサルコーよりも、1・5点高くなっている。

 小塚氏 ループはフィギュアスケート界ではジャンプの基本。右足で跳んで右足でおりるために全部、右軸です。左軸から右軸に移ったり、軸が真ん中を通ることもない。ジャンプの軸がずれたり、曲がったりした時はループを跳んで軸が外れていないか確かめる。

 前向きに跳ぶアクセル以外で、左足で踏み切るサルコー、フリップ、ルッツはジャンプの最中に体の回転軸が左から右に移動する。ループは右軸で固定されているため、空中で体の軸をつくる作業で基礎になる。跳ぶ直前にイスに座るような姿勢でためをつくり右足で踏み切る、とされている。

 小塚氏 右足で跳ぶといっていますが、皆だいたい両足が(氷に)ついています。ただ右足が後ろ、左足が前の形は変わらない。

 基本だからといって簡単なわけではない。前向きに踏み切るアクセルをのぞいて、4回転の中で人類が最後に成功させたジャンプだ。つま先をつく動作がないために、刃のエッジを深く倒し、ジャンプのきっかけにする必要がある。ネーサン・チェン(米国)は9月のUSインターナショナルクラシックで最後に残ったループを成功させて、国際大会で史上初の4回転5種類ジャンパーになった。

 日本勢では、羽生と宇野が4回転ループを試合に投入。ともに演技前半に、単発のジャンプとして使用。五輪連覇を狙う羽生にとっては、現時点で最も基礎点が高い4回転ジャンプだ。【取材・構成=益田一弘】

4回転ジャンプの基礎点
4回転ジャンプの基礎点

 日本のフィギュアスケートは長年、世界のトップレベルで争ってきた。冬季五輪では3大会連続でメダルを獲得し、男子の羽生結弦は2018年平昌五輪で2連覇がかかる。日刊スポーツでは、そんな冬季スポーツの花とも呼べる競技をさまざまな角度から取材、分析し、長期連載を掲載していきます。

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