今回は、前回のコラムで書いた「銚子スポーツタウン」の現在の活動と、小倉和俊社長の今後の展望について記したいと思う。
旧市立銚子西高校をリノベートしたスポーツ合宿施設「銚子スポーツタウン」。2018年4月の開校以来、野球、バスケットボール、トライアスロン、体操などさまざまなスポーツ団体が合宿地として使用してきた。私自身も2019年3月に、当時一緒にトレーニングをしていた流通経大トライアスロン競技部の学生と共に10日間の合宿を行ったが、近隣のスイミングスクールなどの協力も得て充実した合宿が行えた。
銚子西高に通っていた時代のことを思い出しながら、その跡地でこうして合宿を行えていることに感激し、ふるさとの空気を感じながらトレーニングが出来たことは今でも大切な思い出となっている。
宿泊以外にも地域活性化事業として、元ロッテ投手の木樽正明さんが監督を務める還暦野球チーム「木樽ドリームズ」を発足し、地域コミュニティーの器を作ったり、Bリーグの千葉ジェッツ、Jリーグの鹿島アントラーズのジュニアスクールも開校している。
私は2020年11月に現役引退して以降も、ここでサイクリング教室やランニング教室を開き、自分の経験を生かして地域の方の健康増進のための事業に携わることが出来た。
このようにさまざまな事業を展開してきたが、新型コロナウイルスにより宿泊施設は大打撃を受けた。年間利用者数は1万2000人から1000人程度に減少。この2年間でのキャンセル数は2万泊、“蒸発金額”は1億7000万円にもなった。
頭を悩ませた小倉さんだが、「このピンチをチャンスに」とすぐに次なるアイデアが浮かんだ。なんと野球場の一部をキャンプ場として利用することにしたのだ。「キャンプブームが来る!」と先を読んでの事業展開だった。時期によっては外野の芝生にテントを張ることもできる。
それに加えて、銚子の海でのレジャーも充実させるため、マリンアクティビティー事業も拡充。シーカヤック、イルカウオッチング、オープンウオータースイミングなどを始めた。私も昨夏、銚子スポーツタウンに宿泊し、オープンウオータースイミングとシーカヤックを体験できる合宿を組み、参加者には銚子の海を堪能してもらった。
「コロナがあったからこそ、工夫して新たなイベントも企画できた。地域を盛り上げるためにやりたいことはたくさんある」と小倉さんは話す。
今後目指していくのは、やはりスポーツを軸にした銚子市の経済活性化。今は、ヒトと最新テックが融合する「超人スポーツ」に目を向けているそうだ。
スポーツでの地域活性化を軸に、ひらめきとアイデアを巡らせ、いつまでも夢を持ち続ける小倉さん。その瞳には、素晴らしい未来の銚子市が映っているに違いない。(加藤友里恵=リオデジャネイロ五輪トライアスロン代表)






