フィギュアスケートのペアで2月のミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)の金メダルに輝いた「りくりゅう」三浦璃来さん(24)木原龍一さん(34)が23日、婚約を電撃発表した。プロポーズし、めでたい写真を撮影した場所は、運命のスケートリンクだった。

木原さんの故郷で、三浦さんも大学時代を過ごした愛知県。その名古屋市港区に邦和スポーツランド(現在は邦和みなとスポーツ&カルチャー)だ。

五輪2大会連続出場の鈴木明子さんらを輩出したスケート場で、木原さんもスケートを始めた。後に「りくりゅう」誕生の場にもなった聖地として知られる。

三浦さんの誘いから物語は始まった。ともに前パートナーとのペアを解消していた2019年7月、トライアウトを実施。共通の友人だったアイスダンスの小松原美里さんから「優しくて人柄も良くて熱心だよ」と勧められていた。

ただ、三浦さんの第一印象は「すっごく怖かった。話しかけづらかった」だった。木原さんが高地トレーニング用の黒いマスクをしており「スコ~ッ、スコ~ッ」と音を立てながら、真面目な表情で走っていたからだ。

しかし、いざ組んでみると相性抜群だった。木原さんが三浦を上空に投げてキャッチする「ツイストリフト」で、これまでにない高さが出た。「カミナリが落ちた」。木原さんが、そう述懐する出会いの場所となった。

当時、五輪2大会で結果が出なかった木原さんは、負傷もあり現役引退を視野に、この邦和で貸し靴などのアルバイトをしていた。

前を向けた決め手の1つが、手応えが、三浦さんとの出会い。ペア結成を決断し、すぐカナダ・オークビルに飛んで技に磨きをかけて7年後にオリンピックの頂点に立った。

この日、三浦さんもXでプロポーズ写真の舞台裏を紹介。「お写真は、私たちがペアを結成した思い出の場所で撮影しました」と示唆していた。ミラノで金メダルを獲得したフリー曲「グラディエーター」の衣装での求婚だった。

邦和で育った横井ゆは菜さんもXで「邦和の民としては大切な記念の写真を 邦和で撮影してるのがめちゃくちゃ嬉しいです。龍一くん、りくちゃん、おめでとうございます!」とポストした。

ファンもSNSで「邦和」の2文字を引っ張りに「激アツ」「聖地爆誕」「名古屋の邦和みなとはペア発祥地とのこと」などと盛り上がっている。

「これからも支え合いながら、変わらず私たちらしく」りくりゅうペアが婚約発表