ショートプログラム(SP)2位の河辺愛菜(22=オリエンタルバイオ/中京大)が、フリーでトップの123・01点をマークし、合計184・45点で逆転優勝した。2位の高木謡(太陽生命)に8・72点差をつけ、全日本選手権(12月・大阪)への進出を決めた。

フリー「オペラ座の怪人」に乗せ、フリップ-トーループの連続3回転など全6本のジャンプを着氷。ステップシークエンスは最高のレベル4で1・15点の加点を引き出した。

勝因は練習の変革だった。ここ1カ月、曲を通す回数を減らし、1回の曲掛けに集中する短期集中型に切り替えた。「緊張してたけど、不思議と自信はあった」。今季一番という緊張の中でも「最初から最後まで焦ることなくできた」と振り返り、「やっと1歩成長できた」と手応えを口にした。

この日は22歳の誕生日。演技前は「なんでこんな思いしてんだろうって。もう本当に死ぬほど緊張した」と実感はなかった。それでも中京大の同門鍵山優真が応援に駆け付け、公式練習の際には「慎重になりすぎたらダメだよ」と、悪癖を知る仲間から助言をもらった。鍵山正和コーチも優勝に安心していたといい、「いい誕生日になります。泣かずに済みました」と笑った。

全日本に向けては課題も明確になった。SP、フリーともにジャンプの回転不足を取られており、「ジャンプに集中してしまう。表現の精度はまだまだ」。誕生日に得た自信と宿題を携え、12月の大阪に乗り込む。

【フィギュア】河辺愛菜が逆転V 高橋舞がSP9位から全日本切符つかむ/全日本出場女子一覧