16歳のアマチュア中島啓太(東京・代々木高1年)が苦しみながら、46位で予選を通過した。

 この日はスタートの10番パー4から第1打がブレて、9ボギーをたたいた。バーディーが1つだけの78に「今日はティーショットがすべてでした。ただ、当たりが良くて、ちょっとだけラフに入ったケースが多かった。その意味では惜しいラウンドだったと思う」と残念そうにこぼす。「グリーンも昨日より速くて、ピン位置が半端じゃなく難しかったです」。第1打が思うようにならず、すべての歯車が狂った。

 1アンダーで4位発進した第1日は車で40分の自宅に戻り、インターネットで自分の記事をチェックした。「だから家に帰ってからも緊張していて…」。ならば、見なければいいのだが「やっぱり見ちゃいますね」と苦笑いする。

 それでも、目標の予選通過は果たした。前半18番パー4では第2打をダフッて池ポチャしたが、5メートルのパットを沈めて“ナイスボギー”で切り抜けた。「その時のお客さんの歓声がすごかった。うれしかった。気持ちよくて、ボギーを打ったことを忘れちゃいます」。残り2日も少しでも多くのギャラリーの歓声を浴びるべく、16歳のアマチュアが全力プレーを展開する。