元世界ランク1位申ジエ(28=韓国)が、まさかの乱調で今季初優勝を逃した。

 2位と4打差の首位でスタート。前日までは2日連続ノーボギーという手堅さだったが、前半だけで3ボギー。同じ最終組で3番でホールインワンを決めたテレサ・ルーに4番で並ばれ、5番で首位から陥落。最終的に75で、テレサに3打差をつけられた。

 「アイアンの当たりとかはすごく良かったけど、ピン位置の関係で少しずつグリーンを外して…。あとグリーン上のミスが多かったのが残念です」

 今季開幕前に風邪の症状で体調を崩し、開幕から3試合を欠場。今大会が今季3戦目だった。「今日は昨日より寒くて、スイングに影響はあったと思う。でも、ゴルフは自然と闘うスポーツ。状況を受け入れて頑張りました。それに、今はプレーできることだけで、とてもうれしいですから」と落ち込んだ様子はなし。ノーボギーの時だけ飲むと決めている大好物のコーラは前日まで2日連続で楽しんだが、この日は封印。「次、優勝した時に(会見場に)ぜひ用意してください」と笑顔でリクエストした。