最終日に4打差逆転優勝を目指した原江里菜(29=NEC)が5位に終わった。64のビッグスコアから一夜明けたこの日、前半アウトは1ボギーのみの37。後半インも上がりで2連続ボギーをたたくなど37で74と、通算7アンダーから同5アンダーに後退した。

 「最後の2ボギーがすごく残念です。ずっと調子が悪く、今日もドライバーが曲がったけど、そんな中でトップ10に入れたことはいい薬になったかなと思う」

 今季開幕前から取り組んだテークバック→切り返し→ダウンスイングのリズムを速くするスイング改造を、先週から一時中断。元のリズムに戻すよう試みている。「今日のミスは、今季のこれまでのミスとは違って、昨季に見られたミス。その意味で感覚は戻っています。ただ、分かっていながらできなかった部分があり、工夫して次の試合に臨みたい」と話した。

 この日はテレサ・ルー、申ジエとの最終日最終組だった。「今の自分の状態を考えて、優勝争いは意識せず、少しでもいいスコアで回ることだけを考えた」。スイング等の手本にしているテレサ・ルーと回ったことで「テレサのいいプレーも勉強になったし、悪い流れの中でプレーするジエもすごく勉強になった。『ジエでもあんなミスするんだ』と思い、自分の中で(ミスの)許容範囲が広がりました」。ある意味、勉強に徹した1日だったことを明かした。