今季限りで引退する宮里藍(31=サントリー)が、ヒヤヒヤの予選通過を果たした。この日はショットが安定せず2バーディー、2ボギー、1ダブルボギーで、2オーバーの74。通算イーブンパーの50位で何とか決勝ラウンドに進んだ。

 16番パー3で痛恨のボギーをたたき、この時点で通算1オーバーの暫定59位まで順位を落とす。予選通過が崖っぷちとなって迎えた17番パー5で、バーディーを奪い、宮里は「17番は気持ちを切り替えて、自分のストロークができた。苦しい1日でした」と振り返った。

 18ホールを終えると、同組の上田と抱き合った。宮里は「いい2日間。仲の知れた桃子と一緒で、まわりやすかった。彼女からはいい刺激をもらう。これが一緒にまわるのが、最後かも知れないと思うと、込み上げてくるものがありましたけれど、何とかこらえました。桃子に対する感情もありますけれど、それよりもプロとして、いい結果を残さないといけない」と気丈に話した。

 残り2日間に向けては「トップと(10打差)離されてしまったので、状況的には厳しい」としながらも「このままでは終われない。残り2日。調子を上げて終わりたい」と言い切った。