女子ゴルフで15歳293日のツアー史上最年少優勝記録(14年KKT杯バンテリンレディース)を持ち、7月のプロテストに合格した勝みなみ(19=フリー)が11日に都内で会見を開き、ダンロップと用具使用契約を結んだことを発表した。

 ダンロップの木滑和生社長とともに壇上に上がった勝は「まずこの場を借りて、両親や祖父母に感謝したいと思います。高校1年生の時に思いがけずKKT杯バンテリンレディースで優勝することができましたが、あの時すぐにプロ転向していたら、今どうなっているだろうと思うことがあります。アマチュアとしていろんな経験をさせていただけて良かったと、本当に感謝しています」と、最初に家族への思いを口にした。

 小学5年の頃から愛用してきたメーカー。「今までずっとダンロップさんにお世話になってきて、他のクラブをあまり考えたことがなかった。あとはやっぱり、ダンロップスポーツの皆さんの人柄が一番です」と決め手を語る。クラブを選ぶ上でのこだわりについては「感覚です。テークバックが上げやすいか、上げにくいか」と説明した。

 同じダンロップの契約プロである日本女子プロゴルフ協会の樋口久子相談役、小林浩美会長、賞金女王にも輝いた古閑美保から激励メッセージも届き「私自身の目標である『世界一、愛されるプロ』に早くなるために、たくさん練習して、たくさん勉強もしていきたいです」と決意表明。最終目標に世界ランク1位という壮大な夢を掲げる19歳にには、はっきりとした理想像がある。「目標の選手は宮里藍プロ。愛されるプロというのは技術だけでなく、人間的にも認められるプレーヤーだと思っているので、その部分ももっともっと成長していきたいなと思っています」と話した。

 次週はミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン(宮城)にホステスプロとして出場予定。「一打一打に思いをかけたい」と早くも気合を入れる。下部ステップアップツアー、山陽新聞レディースカップ(岡山)に参戦する今週は、憧れの宮里藍の現役最後の一戦となるエビアン選手権(フランス)も開催される。「(実家にいる)祖父に頼んで録画してもらわないと」。まずは自分の試合に集中し、後でしっかりと勇姿を目に焼き付けるつもりだ。