昨年、史上最年少の17歳で初優勝した畑岡奈紗(18=森ビル)が大会連覇を成し遂げた。通算13アンダーの首位から出て8バーディー、1ボギーの65で回り、通算20アンダーの268。2位に8打差をつける独走Vで76、77年の樋口久子以来、40年ぶり史上2人目の連覇。

 日本女子オープンの優勝で、畑岡の選択肢は大きく広がった。東京五輪が開催される3年後まで国内ツアーのシード権を確保し、精神的な余裕を持って米ツアーに継続挑戦できるようになった。優勝賞金2800万円を積み上げ、賞金ランクも17位に浮上。11月下旬、来季の米ツアー出場権を懸けた最終QT(予選会)を受験予定だが、35位以内が得られる日米ツアー共催のTOTOジャパンクラシック(11月3日開幕、茨城・太平洋C美野里C)の出場権も獲得できる見通し。優勝すれば米ツアーの1年シードも獲得できるため「意識にありました」と口にした。プロ転向した際、5年以内のメジャー優勝の夢を描いた畑岡は、次々と自ら道を切り開きつつある。