今季開幕戦で、西郷真央(20=島津製作所)がツアー初優勝を飾った。首位と5打差の8位から出て、6バーディー、1ボギーの67と5つ伸ばし、通算10アンダー、278。2打差で追っていた最終組の西村優菜と黄アルムが、最終18番の第3打までにカップインできなかったのを見届け、歓喜の瞬間を迎えた。
プロ最初のシーズンとなった昨季は、未勝利ながら賞金ランキング4位に入った。一方で20、21年が統合された昨季としても昨年1年間としても2位が7度。84、89年に過去最多、シーズン8度の2位を2度も記録したと阿玉は、優勝も84年は7度、89年は5度飾っており、賞金女王に輝いている。歴代3番目となるシーズン7度の2位は、西郷がのべ6人目だが、未勝利は西郷のみ。わずかに初優勝に届かない展開が続いていた。この日も最終18番パー5で、第2打をバンカーに入れてピンチを迎えるなど、最後の最後まで苦しんだが、第4打のアプローチをタップインの距離にピタリと寄せ、パーを死守していた。
高校時代に日本女子アマを制し、師匠の「ジャンボ」こと尾崎将司の指導を受けて成長してきた。01年度生まれ「新世紀世代」としては、笹生優花、山下美夢有に次いで3人目の優勝となった。
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優勝会見では開口一番「(昨季は)優勝争いを何度もしていたので、まずは優勝できてよかったなという安心した気持ちです」と、冷静に心情を明かした。続けて「今となっては全て、すごくいい経験だったと思う。先輩方が『大丈夫だよ』と声を掛けてくださったので、その言葉を信じて練習して、信じてやり続けて優勝をつかむことができたので、すごくよかったです」と、かみしめるように話した。
この日は「優勝を意識してプレーはしていなかったけど、前半で3つ伸ばすことができて、トップがあまり伸びていない状況だったので、後半は取りこぼしのないようにスコアを伸ばせていけたらいいなと思っていました」と、スタート時点で5打差あったこともあり、落ち着いてプレーできたという。終盤の16番パー3、17番パー4では連続バーディー。結果的に優勝をたぐり寄せることになったが「16番のバーディーパットが決まって『差が縮まってきたな』と感じたので、そこが1番(優勝を)意識した瞬間だったと思います」と振り返った。
終盤で連続バーディーとした16番は8メートル、17番は7メートルという長いパットを決めた。「普段は入らない距離が入ってくれた。昨日までの3日間はずっと、パッティングが入らずにスコアを伸ばせなかったので、今日に、その入らなかった分が回ってきてくれたのかなと思ってうれしい」。今大会は昨年、第1ラウンドから第3ラウンドまで首位を守り続けながら、最終日に73と1つ落として4位に終わっていた。今年は最終日に逆転し、雪辱を果たす形、成長を見せる形での初優勝となった。
◆初Vまでに2位が多かったプロ 西郷の7回よりもっと多いプロはいる。主なところではツアー最長241試合連続出場記録保持者で通算5勝の表純子は11回。通算10勝の藤井かすみは8回。ちなみに通算50勝の永久シード選手・不動裕理も初Vまでに6回ある。また西郷は20年NEC軽井沢、21年のダイキン・オーキッドと日本女子プロ選手権で最終日を1位で迎えながら優勝を逃していた。

