世界5位の錦織圭(25=日清食品)が今日2日、1931、33年の佐藤次郎に並ぶ大会の日本男子最高となる4強に挑む。4回戦では、同74位のガバシビリ(ロシア)に1時間56分のストレートで快勝し、日本男子82年ぶりの8強に進出した。過去4勝1敗とリードする同15位のツォンガ(フランス)との準々決勝は、センターコートの第2試合。第1試合は女子シングルスで、午後2時(日本時間午後9時)開始となっている。
日本の歴史を塗り替えることなど、もう当然だ。82年ぶりのベスト8も、世界5位なら当たり前。緊張も負ける要素もなく、苦もなく、錦織が4回戦を突破した。「ひとつのゴールをクリアしたけど、慣れてきたし、そんなに驚かなくなってきた」。錦織にとっては普通の出来事だ。
時折、霧雨が降る中、余裕で多くのことを試した。第1サーブは「風も強く球も重かったので回転をいつもより多くかけた」と、確率を重視した。第2セットの5-1からは、チェンジコートだと思い、ベンチに下がるご愛嬌(あいきょう)に「あれは事故です」と苦笑いした。
目はさらに上位を目指す。ついに「優勝」の2文字も言葉にした。「今までのいいテニスができれば、優勝のチャンスはあると思う」。大会開始時に、組み合わせの先まで見ないのが、錦織の習慣だ。しかし、4回戦前には「うすうす知ってます」と、上位進出も見越し、対戦予定をチェックした。
その準々決勝は、地元の人気者ツォンガが相手だ。この日も、センターコートで地元の大歓声に後押しされて世界4位のベルディハを破った。錦織も「全仏の応援はなかなかすごいので」と警戒する。しかし、対戦成績は4勝1敗とリード。「不得意な相手ではない」と珍しく断言するなど自信は大きい。12年の全豪4回戦で破り、自身4大大会初の8強を決めた相手でもある。
ただ、過去5戦ともすべてハードコートでの対戦で、赤土では初対戦だ。「どういう展開になるか。最初の数ゲームで見てみたい」。悲願の4大大会優勝まで残り3勝。赤土最高峰のタイトルまで、カウントダウンが始まった。【吉松忠弘】
◆WOWOW放送予定 2日午後8時55分~、WOWOWライブ。男女シングルス準々決勝。生中継。放送時間変更の場合あり。


