日本が20年ぶりの五輪へ、道をつないだ。世界ランク20位の日本は同21位のウクライナを2-1で下し、3戦全勝で9月の最終予選進出を決めた。0-0で迎えた第3ピリオド(P)に2点を先行し、ウクライナの反撃を1点に封じた。ソチ五輪前には進出さえできなかった最終予選で、98年の地元長野大会以来遠ざかる五輪切符をつかむ。

 2000人の悲鳴交じりの歓声を、リンクで浴びた。試合終了の瞬間、日本の選手は、ゴール前で輪になって勝利をかみしめた。チーム最年長の34歳、小原は「ほっとしている」と顔をほころばせた。

 第2Pに4度あった数的不利を、GK福藤の好セーブなどで無失点に乗り切った。スコアが動いたのは第3P6分19秒。山下が放ったシュートのリバウンドを高木が詰めて先制ゴールを奪った。その4分13秒後には、小原がパワープレーのチャンスに2点目を追加。ウクライナに反撃されたがリードを守り、全勝決戦をものにした。

 4年前の悔しさを晴らした。ソチ五輪最終予選進出をかけた英国戦。世界ランクで格下の相手に敗れ、予選敗退を喫した。一方で、女子は4大会ぶりの五輪出場。「スマイルジャパン」の愛称で脚光を浴びた。現代表23人中、当時のメンバーは14人。その1人、エース久慈は「次は僕たちがと思っていた」と、第1関門突破に表情を緩ませた。

 20年ぶりの大舞台へ、厳しい戦いは続く。9月の最終予選は世界ランクで日本より格上との対戦となる。98年長野大会は、開催国枠で出場。自力出場は80年レークプラシッド大会までさかのぼる。久慈は「最終予選では僕たちにも愛称ができるかも。『ダイヤモンドジャパン』が強そうでいいですね」と言った。4年に1度、味わい続けた悔しさは、20年ぶりに晴らしてみせる。【保坂果那】

 ◆アイスホッケー男子の平昌五輪への道 15年の世界ランク1~8位(順にカナダ、ロシア、スウェーデン、フィンランド、米国、チェコ、スイス、スロバキア)と開催国枠の韓国(23位)の9チームは出場決定。残り3枠は9月に予定される最終予選で12チームによって争われる。世界ランク9~17位(順にベラルーシ、ラトビア、ノルウェー、フランス、ドイツ、スロベニア、デンマーク、オーストリア、カザフスタン)と、2次予選を突破した日本ほか2チームが参加、3組4チームずつの総当たり戦を行い、各1位が出場権を獲得する。