リード種目のユース男子で14歳の百合草碧皇(愛知・神丘中)が初優勝した。同種目のキャリアわずか1年ながら、抜群のバランス感覚で予選、決勝と一般男子トップの成績を上回った。
同ユース女子も14歳の岩本岬(東京都山岳連盟)が、予選、決勝と唯一すべて完登して3連覇を達成した。
決勝で最後のホールドに手をかけながら百合草は惜しくも完登を逃した。予選も決勝も一般男子の優勝者を上回る成績で堂々の初優勝にも「最後はもうちょっと。ちょっと跳びすぎた」と笑みを浮かべながらも、少し悔しそうだった。リード種目は競技歴1年で月に1、2回しか練習していないが、抜群のバランス感覚とセンスでライバルを圧倒した。
もともと体は強い方ではなく、個人競技でマイペースでできるという理由で、3年前に近所にあったジムでボルダリングを始めた。最初は遊びの延長だったが、「完登できたときが面白い」とのめり込み、現在はジムに週6日通い、1日3時間練習。今年5月のボルダリング・ユース日本選手権で9位に食い込んだ。当面の目標は「ユース選手権で表彰台に上がること」。その先に「五輪出場を目指したい」と夢を膨らませた。
女子ユースの岩本は予選2、決勝1の3つの課題すべて完登する貫禄を見せた。「課題はやさしいと思いました。自信はありました」とコメントにも余裕がにじんでいた。父信さん(47)と一緒に小学5年の冬から競技を始め、現在は平日は3~4時間、土日は6時間に及ぶ猛練習をこなしている。
岩本の世代は選手層が厚く、レベルも高い。20年東京五輪でも期待されている。「激しい競争の中でもがいて上にいければいい。ワールドカップで活躍できる選手になりたい。東京五輪も出場できれば出たい。」と目標も大きかった。【首藤正徳】


