4月に引退した元フィギュアスケート選手の浅田真央さん(26)が座長を務めるアイスショー「ザ・アイス」が29日、大阪市内で幕を開けた。

 浅田さんが演技を披露するのは、最後の試合となった昨年12月の全日本選手権以来約7カ月ぶり。過去のプログラムに加え、新たな2つの演目も滑り、約8000人のファンを魅了した。

 終演後、浅田さんは「緊張してしまったが、たくさんの人に見てもらえてうれしく思っている。感謝の思いを滑りで表現できたら」と、思いを語った。

 今回で11度目となるショーは、浅田真央のスケート人生を振り返る内容となった。オープニングでは、出演者全員で浅田さんの10-11シーズンのエキシビション「バラード第1番」と、昨季のショートプログラム(SP)「リチュアル・ダンス」を披露。中盤のメドレーコーナーでは、歴代の浅田さんのプログラムを各選手が踊りつないだ。

 盟友である小塚崇彦さん(28)は09-10年のフリー「鐘」のステップを完璧に再現。高橋大輔さん(31)は、ソチ五輪シーズンのフリー、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番」を情熱的に舞った。この曲は高橋さん自身も11年前に使用。当時の衣装を着用し、トークショーでは「入ってよかった」と笑いながら話した。浅田さんは「みんなが滑ってくれて、曲をきく度に、この時はこうだったなと思い出しました」としみじみ話した。

 ショーは、31日まで大阪で、8月4日から6日まで名古屋で行われる。