昨年史上最年少で制した伊藤ふたば(15=岩手県協会)が首位で予選を通過した。伊藤は「1撃(1トライで完登)できる課題をしっかり1撃できてよかった」と笑みを浮かべた。3課題目で2撃(2度目の試技で完登すること)となったものの、5課題を力強く完登した。

 この日の朝に、自分で後ろ髪を編み込んで気合を入れた。昨年覇者として臨む今大会に「少しプレッシャーはあるけれど、チャレンジャーの気持ちで。自分らしい登りをしたい」と笑顔だった。

 同じく首位には第一人者で2大会ぶり11度目の優勝を狙う野口啓代(28)と、昨年4位の森秋彩(14=ともに茨城県連盟)が名を連ねた。すべて1撃で完登した野口は「1課題目から気持ちわるいような課題だったので慎重に行った。年々女子の優勝候補の選手が増えている。しっかり決勝に進みたい」と語った。野中生萌(20=東京都連盟)は4位につけた。

 4日に準決勝と決勝が行われる。