東地区首位の秋田ノーザンハピネッツが山形ワイヴァンズを83-73で下し、連勝を7に伸ばした。10得点の白浜僚祐(26)が攻守に力を発揮し、破竹のホーム20連勝で同最終戦を締めくくった。前日28日の勝利でB2全体(18チーム)の1位を確定させ、プレーオフ(PO)では全戦で本拠地開催が確定。今季、ホーム戦では30戦28勝2敗と圧倒的な力を見せている。敵地での残り3戦でレギュラーシーズンを終え、熱狂的な声援を背に秋田での最終決戦に挑む。
クレイジーピンク旋風が止まらない。2点リードを許して迎えた第2Q(クオーター)途中、白浜がダンクを決めてチームに流れを呼び込んだ。一瞬の隙を突いて相手からボールを奪うと、一気にゴール前へ。ありったけの力でリングにボールをたたき込んだ。「常にスチールしたら速攻(ダンク)ができる状況。最近はしたくて仕方ない。常に狙っている」。持ち前の堅守速攻からペースをつかみ、ホーム最終戦に駆けつけた3600人を超す熱狂的なブースターに今季28度目の勝利を届けた。
敵地3連戦でレギュラーシーズンを終えると、5月12日から2日間、ホームでPO準決勝が始まる。前日28日の勝利で決勝の舞台も秋田に決まり、これで全戦ホーム開催となる。ホームでは昨年11月に2敗しただけで5カ月もの間、負けていない。この日、4本の3点シュートを含む、日本人トップの16得点を挙げた主将の田口成浩(28)は堂々と宣言した。
田口 この会場でやるのが大きい。自分たちは応援が力になるし、相手はあれだけのブーイングがあればプレッシャーになる。最高のアドバンテージをプラスに変えていきたい。POで負けたら、シーズン60試合の意味がなくなる。
万全な状態でPOに臨む。ジョゼップ・クラロス・カナルス・ヘッドコーチ(ペップHC=49)は手綱を締めた。「ディフェンスはよくなかった。もっとやらないといけないことはあるが、ここで言う必要がない」と煙幕を張った。POまでの2週間で、再度チームを引き締める。悲壮な覚悟を見せた田口はすでに燃えたぎっていた。「ルールに則って相手をぶっ倒していくだけ」。チームもブースターも、見たいのは1つだけ。勝利、そして1年でのB1復帰。それしかない。【高橋洋平】


