92年バルセロナ・オリンピック(五輪)銀メダルの小川直也氏(50)の長男で、初出場の小川雄勢(22=明大)が3回戦で敗退した。

世界ランク72位のタジキスタン選手に巧みな組み手で奥襟を取って攻めるなど試合を優位に進めていたが、開始3分過ぎに肩関節による反則負けを喫した。試合後、小川は「優勝しか考えていなかったので…。結果的にどういう形でも負けは負け。それが今日の結果だと思う」と涙を浮かべて振り返った。

7月に右膝靱帯(じんたい)を損傷し、国際大会を欠場。天理大などで出稽古して最終調整した。けがの影響は「ない」として、不完全燃焼で初の大舞台を終えた。

世界王者に4度輝いた直也氏も応援に駆け付け、試合を見守っていた。