初出場の三上紗也可(18=米子DC)が「東京五輪切符」を確実にした。女子3メートル板飛び込みに登場。飛び込み日本代表「翼ジャパン」の大トリとして、予選8位、準決勝で7位。19日の決勝に進出し、出場さえすれば東京五輪代表に内定となる。

準決勝は1本目63・00点、2本目60・45点、3本目67・50点と安定した演技を見せた。4本目を49・50点として、8位で迎えた最後の5本目は67・50点。合計307・95点となった。

予選では「思ったよりも緊張しなくて、普通にとべた」。予選は1本目が63・00点、2本目が65・10点と好発進。この時点で5位につけた。3本目に37・50点と失敗して順位を18位に落とした。「回ったと思って、早めに(回転を)話してショートしてしまった」。それでも「1本失敗しても次に決めれば大丈夫」と、4本目で63・00点と立て直した。10位で迎えた最後の5本目は63・00点。合計291・60点で上位18人の準決勝に進出した。

三上は鳥取・米子市出身。今年3月に鳥取・米子南高を卒業した後は大学に進学せず、競技に専念している。「ずっと米子でやってきたので、環境を変えたくないという気持ちもあった。結果を出すためにはいいかなと思った」と、東京五輪を最優先している。

小4から指導を受ける安田コーチからは「表にでるタイプじゃないので『私はみられていない』という意識。でも競技にも影響するので、洗練された所作を学んでほしい」とフィギュアスケート男子羽生結弦の動画などを見て、勉強するように言われている。

飛び込みは男子シンクロ板飛び込みで寺内、坂井組が「東京五輪内定1号」を獲得。女子高飛び込みでも荒井が女子で内定1号となっている。三上は、今大会3例目、4人目の東京切符となる。