B1新潟アルビレックスBBは16、17日の第9節、宇都宮とホームのアオーレ長岡で対戦する。14日は中之島体育館で全体練習を行った。

PFラモント・ハミルトン(35)が得点量産を狙っている。延長戦を97-92で制した前節10日のSR渋谷戦2戦目に29得点と、Bリーグでの自己最多得点をマーク。宇都宮戦にその勢いを持ち込む。

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感触を確かめるように、ハミルトンは丁寧にリングを狙った。実戦形式の練習で攻守の切り替え、フォーメーションの確認と集中してフィニッシュに向かう。「共通理解が持てるように」。チームの“ピース”としてプレーする意志を強くした。

宇都宮は10勝4敗で東地区でA東京、SR渋谷に続いて3位につける。「みんなで一緒に楽しんで、できれば」。強敵相手に気負いはない。同時に個人的な手応えはある。10日のSR渋谷戦2戦目で自己最多の29得点。インサイドの起点になり、2点シュートは14本中11本成功した。リバウンドも16本と「ダブル・ダブル」を達成した。「チームメートがいいパスを出してくれた」とチームワークを強調した。

新潟に在籍して、3シーズン目。「自分のプレースタイルは確立されている。インサイドは必要に応じてやる」。宇都宮戦でもリング下の攻防を意識する一方で「リバウンドはもっと取らないと」。今季新潟の1試合平均得点は72点。得点が伸びない中、守備からリズムをつくる展開が多い。得点と合わせて自らの役割を自覚している。

この日の気温は10度前後。冷え込むようになってきた。「2週間前からエアコンをつけているから大丈夫」と笑う。3年目に入れば、冬への備えに不安はない。「相手は勝てると思ってくるかもしれないが、その気持ちに負けないように戦う」。体調を整えながら、メンタルは熱くした。【斎藤慎一郎】

○…PG柏木真介(37)の状態が上向いている。右腕の負傷で2、3日の名古屋D戦を欠場したが、SR渋谷戦は2試合とも約18分間出場。「可動域が広がってきた。良くなっている」と感触はいい。電気治療などを毎日欠かさず施し、宇都宮戦に備える。「まず自分たちのやるべきことをやる」。連勝へ、ベテランらしくチームを引き締めた。