スピードスケート女子1000メートルで、中札内中出身の真野美咲(山形中央1年)が1分20秒68で初優勝した。自己ベストを1秒以上更新する好記録で、1年生女王になった。

昨年の全国中学1500メートル優勝者で、1500メートル、3000メートルを得意にするが、高校進学後に始めた専門外の種目を制した。「1年生から大会に出してもらっているので、どんな距離でもしっかり責任を果たせて良かった」と喜んだ。

あこがれの高木美帆を目標に、オールラウンダーとしての資質を高めていく。18年2月、中札内村の派遣事業で、平昌五輪の女子団体追い抜きを現地観戦。目の前で高木美ら日本チームが金メダルを取る瞬間を目に焼き付けた。「私も将来はそういう舞台で戦いたい。そして美帆さんみたいに長さ関係なく強い選手になりたい」と意気込んだ。

中学時代は高木姉妹も所属した「全十勝中体連スピードスケートクラブ」に在籍。当時、練習した“ホームリンク”で快勝した。中札内村から観戦に訪れた父保さん(41)は「目の前で優勝してくれるなんて親孝行ですね」と目を細めた。真野は、最終26日のリレーに向け「いい流れで先輩につなぎたい」と2冠を見据えた。【永野高輔】

 

◆女子3000メートルを大会新の4分16秒75で優勝した堀川桃香(白樺学園1年) すごくうれしいです。タイムも大会新で納得いく滑りができて達成感があります。