シーズン開幕が近づくなかで、大物選手同士による交換トレードが成立した。

米バスケットボールNBAで八村塁が所属するウィザーズは2日、元MVPのラッセル・ウエストブルック(32)をロケッツとの交換トレードで獲得したと発表した。ロケッツはジョン・ウォール(30)とドラフト1巡目指名権を得た。

ウィザーズのシェパード・ゼネラルマネジャー(GM)は、「チームの現状や将来を考えたとき、ラッセルのような選手を獲得できる機会を逃すことはできなかった。同時に、チーム史に残る偉大な選手の1人であるジョンを手放すことは難しい決断だった。彼の存在は計り知れないほど大きく、忘れられないものだ」とコメントした。

ポイントガードのウエストブルックは08年ドラフトで全体4位指名を受け、サンダーに入団。16-17年シーズンのMVPに輝き、また同季からNBA史上初めて“3年連続でのシーズン平均トリプルダブル”を記録した。12年ロンドン五輪では米国代表として金メダルを獲得。ロケッツに移籍した昨季は57試合に出場して平均27・2得点、7・9リバウンド、7・0アシストだった。

同じくポイントガードのウォールは10年ドラフトの全体1位指名でウィザーズに入団し、鋭いスピードを武器にルーキーイヤーから活躍。13-14年シーズンからは5年連続オールスターに選出されたが、19年に左アキレス腱(けん)を断裂。長期治療のため、昨季は全休した。