日本レスリング協会は18日にオンラインで臨時理事会を開き、補助金と競技団体負担金で支払うコーチへの謝礼金の一部を、コーチらに寄付させていた不正受給問題を議題とした。

昨年末に日本オリンピック委員会(JOC)に提出した報告書では、10年から3年間で約1400万円の寄付があり、海外遠征の会食代などへの使用などが盛り込まれた。発案者だった当時の強化責任者の高田裕司専務理事は進退をこの日の理事会に一任したが、全理事の辞任を促す声もあり、意見がまとまらなかった。不正受給額は返還し、月内に理事会を開いて責任の取り方を結論づける。